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2023/04/12 23:15


★★★10×10 版画展★★★

先週4月3日から4月8日まで、東京は銀座中央ギャラリーの企画展「10×10版画展」に出品していました。
一人4点までで、10センチ×10センチ以内の小品版画をズラリと並べ即売するものです。
マットはギャラリーさんがつけてくれて、額なしでマットを並べて、お好みの絵を選んでもらいます。
第五回の今回は、58名の作家さんが参加。
スペインのカダケスというところのミニプリント展が世界的に有名で、同じ仕様でここでも企画されているようでした。

私は昨年の同ギャラリー公募展で佳作をいただいたごほうびで、この版画展を勧められ出品することに。
残念ながら新作が間に合わず、旧作の「思いのまま」「金蓮花」「らっぱ水仙」「乙女椿」を出しました。
自分でPRをあまりしなかったので、全然反応無いかな?と思っていたのですが、初めてのお客様に購入して頂き、嬉しい驚きでした。

コロナもひと息ついてきたし、思いきって東京に見に行くことにしました。
母をデイサービスへ送り出し新大阪へダッシュ。正午には東京駅着。
銀座の伊東屋で旧友というかセンパイと合流し、伊東屋の上のおしゃれなオーガニックカフェでランチ!
Kセンパイとはむかしむかし、雑誌のイラストコンクールの受賞パーティで出会いました。
銀座の小さな画廊で一緒に展覧会をしたり、浅草で泊まったりしたなあ。絵描き仲間です。
月・夜・星…幻想的なイメージの絵を描く人で、今もコツコツ描いている新作をスマホで見せてくれました。

さてセンパイと一緒に銀座中央ギャラリーへ。しかし私はもう方向音痴でダメだ。一人だったら永遠にたどりつけてない。有楽町に着いてからは「三越」と「和光」の時計を目指せばいいのね。。。国際フォーラムの方へ行ってしもたわ。
一丁目の「奥野ビル」というレトロ素敵なビルは、妖しげな?小さな画廊がいっぱい入っていて、一階にはアンティーク雑貨の店が。
ゴトンゴトンと定員4人極狭エレベーターで上がろうとしたら、ドアが自動でなく自力で開閉しないといけないのですよね。
ヨーロッパの古い建物のエレベーターもこんなんよね。雰囲気最高です。
ギャラリーは平日なのにいっぱいの人で、展示の様子の撮影は無理でした。私の展示コーナーは版画がひとつしか残ってない!
あれ?
あとの3枚は購入された方が即、お持ち帰りされてて、カラのマットが空しく壁に残っていたのでした。
そして私はなんと補充分のシートを持っていってなかったのです。
いつも展示会では売れた分は壁に「赤ピン」を刺して、版画そのものは展示したままで、終了後に販売した枚数をギャラリーへ納品していたので、今回もそうだと思いこんでしまってたのでした。

大阪へ帰ってからあわてて翌朝、補充のシートを送ったのですが、もう展示期間は1日半しか残ってない(涙)。
いやはや。失敗失敗。大失敗なのでした。
来年も出すことにしました。来年は在庫をがっつり送っておくわ!
でもま、作家さんにも会えていろんなお話も聞けて、他の画廊も見に行くことが出来ました。
来場者数が大阪の何倍も、販売数も3ケタ!
やはり東京は凄いわね。別に勝負事ではないけど、大阪は完敗、と言わざるを得ません。

来年は4月1日から1週間だそうで、「参加する人はは予約しといて」と言われたのでもう、私も予約!
1年てね。早いのです。あっちゅうまです。
来年は早くから宣伝してここでも話して、東京のお客様にちゃんと新作を楽しんでもらえるように。今回は出来なかった分をしっかりやりたいです。

東京滞在時間4時間で新幹線に滑り込み、母の夕食の時間にもなんとか間に合いました。
デイサービスの日を有効活用して、ちょっと無理をしてでも活動しないと、自分の人生がなくなってしまう。
介護一色だとだんだん精神的に参ってくるので危険です。
センパイに会って刺激を受けて、ギャラリーでまた刺激を受ける。
やっぱり芸術は素晴らしい。残りの人生、ちゃんと芸術したい。
下手でもいいし、批判されてもいい。売れても売れなくてもいい。どんな感想を持たれてもいい。
絵が描ける幸せと、「出来ないー」と、のたうちまわる幸せ。

「芸術は長し。人生は短し」を噛みしめつつ、まだ残る車窓の桜をボンヤリ眺めた一日でした★