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2020/02/13 18:02




★★★せつないこと★★★


今、少し年上の絵の友達の「作品集」の製作を手伝っています。

私と同じ、イラストや版画をやっていて、日本画・色鉛筆・パステル・水彩・コンピュータグラフィック、何でも手掛けてきた人。

しばらく疎遠になっていて、今年はそろそろ会おうかな?と思っていたら、先日、めったに来ないメールが来て。


病気になり、いつまで生きられるかわからないので、今までの作品をまとめて本にしたい、ということでした。

あまり時間がないので、出来れば早く会って相談したい、と。

びっくりしました。

共通の友人と一緒に、あわてて彼女の住む街へ。


まだ歩けた彼女は、大きなカートにパンパンに作品を詰め込んで、待ち合わせの駅にやってきました。

ウィッグをかぶった彼女は、元々童顔なのにますます若返ってる。

やつれてはいなかったので、事情を聞かなければ「いつも通りの彼女」と思ったことでしょう。


カフェで長い長い話を聞きました。

その後、作品のコピーの束と画像データが入ったUSBメモリーを預り、とにかく作り始めることにしました。

72ページ、200点余りの作品群を、一点ずつ検証し色調整やトリミング。ページにどう配置するか決める。

一緒にグループ展をやってた30年以上も前の、懐かしい作品。

私も知らなかった最近の作品。

彼女の人生の全てを編集する作業です。

作品群は、あたたかく可愛く美しい絵ばかりでしたが、同時に物悲しく、せつなくなります。

こういう事態になってから、頻繁に会うようになるなんて。

元気な時に、いっぱい会っておくべきだったのに。

そんなことを思っても、時は巻き戻せません。


どんな仕上がりになるのかな。

彼女が喜んでくれるといいな★