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2019/01/04 15:25

★「星のたてごと」はルーツかも★
昔むかし、水野英子さんという漫画家さんの「星のたてごと」という作品に触れ、
ずっと「このタイトルで絵を描けないものか」と思い続けてきました。
多分、私の中で「最古の記憶の少女マンガ」なのです。
どこか外国のお城の美しいベッドに横たわる乙女が、窓の向こうに、馬に乗った騎士の姿を見つける。
その「窓」が、丸みを帯びたフォルムで、鉄の格子の紋様がアールデコ的?で華麗で、
ベッドはフカフカだし騎士は超絶カッコイイし、まあその1シーンだけ鮮やかに覚えてて。
どうも雑誌連載時に読んでいたと思うのですが、
ネットで調べてみたら「星のたてごと」は、昭和35年連載開始とあるのです。
生まれてない(笑)。
でも確かに読んだ!(はず)
だったら、その後単行本になったものを、姉が買ってて私が読んだのかなあ。
それか、よそのお宅にお客さんで行って、その家のやさしいお姉さんが見せてくれたりしたのかもしれません。
とにかくこの「星のたてごと」のマンガの華麗な絵に魅かれまして、
その後、「少女マンガってなんて素晴らしいんだろう」と、ずんずんのめり込みました。
それまで漫画といえば、手塚治虫さんや赤塚不二夫さん、とにかく男の人が描いたものばかりで、
やっぱり女性の描き方がイマイチだったのです。男性が活躍するものばかりだったし。
でも、水野英子さんの描く人物は、宝塚のスターみたいに美しくキラキラしてて、
イケメンはあくまでイケメンで(笑)、お姫さまは大きな瞳に星がまたたいていて、金髪がクルクルカール。
それは、子供の目から見た「夢のように美しい世界」だったのです。
その後だいぶ年月を経て、「星のたてごと」が文庫マンガになって刊行され、とりあえず第一巻を購入。
ああ、これだ~!
詳しい物語は忘れてたけど、あらためて読むと、伯爵の娘である美しい「リンダ」と、
謎の騎士「ユリウス」の大恋愛スペクタクルなのでした。
ユリウスは吟遊詩人で、持っていたハープがタイトルになったということですね。
ということで、そのイメージを版画にしたかったのですが、そんな壮大なテーマはこの小さな版画に入らん(笑)。
なので、空から降ってくる氷=雪のつぶが、不思議なたてごとをかき鳴らすと。
雪のつぶはやがて星となり、凍てついた冬の空で輝くのでした。。。
10数年前、アイリッシュの音楽が日本でも大流行し、私もよく聞きました。
チーフタンズとか、コアーズとか。
友達に教えてもらった「ロレーナ・マッケニット」という女性歌手が好きで、
繊細でふるえるような美しい音楽で。
アイリッシュミュージックによく出てくる「アイリッシュハープ」の音色に聞きほれていたので、
版を作っているあいだも、ず~っとアイリッシュばかり聞いていました。
繊細なのにリズムが心地よい。
いつまでもいつまでも、浸っていたい。心が浄化されるような音楽なんですよね。
水野英子さんからアイリッシュミュージックまで行き着いて、星のたてごとになった、というお話しでした★